経済金融研究会 経済好循環推進委員会

様々な観点から経済好循環を推進するブログです。

【試作】「キュービットスパイラル」

[インビテーション]

 

2099年2月11日 あなたのいる世界 22世紀の幕が開けるまで1年と11カ月

有機的認識と無機的認識の共存・融合 不可逆的発展へのスパイラル

 

あなたは既にその入り口に近づいています。道を踏み外さないように気を付けて・・・

 

 

【高度理論成熟化社会】

 急激に進展する人工的認識に適応するように、人々の住む社会は新たなコードによって高度に理論化され、人間はよりクリエイティブな脳の使い方をするようになった。そこには、既に紛争という概念はなく、人々は自己の利益・安全と他者の利益・安全を限りなく両立・発展させるようにプログラムされている。なにしろ、人間は機械による意思決定補助プログラムを手に入れてしまったため、「他人の阻害」という意思決定は、取れなくなってしまったのである。それに加えて、意識が選択的に可視化されているため、邪念は抑止される。

 

 これらを制御するシステムは、一人一人の脳に実装されていて、中央制御システムなどはない。すべて処理は分散化されていて、人間本来の意識活動と巧みに結びつき、自己制御されている。脳は既に、量子化され高速に高度な処理の可能なAI発展体によりその機能を補助されている。

 

    人々の唯一の享楽的飲料は、コーヒーとなる。脳とAIとの協働にカフェインが効く。酒は飲めるが、飲むとAIの制御のほうが勝ってしまうので、人間的創造性を維持しようとする人々は、酒は飲まない。

 

<続く>

 

【愛・情念・喜怒哀楽】

    高度な状況分析・状況判断は、AIの補助装置により、格段の正確さと速度で行われるが、人間の本来有している愛情・情念・喜怒哀楽感情などは、独立に保たれている。これは、開発段階で人間の強い希望があり、AI装置からはプロテクションコードにより制御から外されている。AIによる思考補助のおかげで、人間は感情活動をより充実させることができるようになった。